A ま、まさか、「ハッピーシュガーライフ」の事ですか!? あの尊い百合アニメの!
B バレてしまいましたか… そうなんです。ハッピーシュガーライフっていう百合アニメが尊すぎるんです。
Twitterの宣伝でお馴染みのハッピーシュガーライフ。
今回は宣伝のイメージ通りほのぼの百合アニメを期待していたら後悔した話です。
どうもレアンです。
バズったTweetのリプ欄に吊り下げられてる宣伝には色々なものがありますよね。
動画だったり猫の画像だったり、バズったら宣伝の風潮で殆どのバズTweetに宣伝Tweetもついています。
冒頭のやりとりから始まる『ハッピーシュガーライフ』の宣伝もよく見かけますね。
元ネタは木村すらいむさんの記事がわかりやすいです。
友人からハッピーシュガーライフを勧められた時にもこの宣伝が頭をよぎりました。
「ほのぼの百合アニメっぽいもんなあ、見てみるか」
こんな軽い気持ちで見始めてすぐに後悔したので、今回はハッピーシュガーライフの感想と後悔を語ります。
【もくじ】タップで自動スクロール
ハッピーシュガーライフをみて後悔した理由
後悔の理由について結論から申し上げます。
素直に百合を楽しめない。
可愛い絵柄と宣伝のお風呂シーンに騙されてしまったのが原因です。
既にぼんやりと伝わったかもしれませんが、もう少し掘り下げていきましょう。
ほのぼの百合アニメを期待していた
後悔というか裏切られた気持ちになった理由の8割がコレ。
というか私と同じように期待をとんでもない方向に裏切られた人は多いのでは?
だって公式絵が可愛すぎるんですよ。
ほら。
可愛い! はい可愛い!
こんな可愛いのにキャッチコピーが
戦慄の純愛サイコホラー
はい、ほのぼの百合アニメの幻想は砕け散りました。
オープニングでも可愛さの間に背筋が凍るような表情の主人公が映ります。
そう、百合はあくまでも要素であり、メインではなかったんです。
ホラーが要素が散りばめられていた
ほのぼのしてない理由はコレ。
戦慄の純愛サイコホラーのキャッチコピー通りしっかりホラー要素があります。
残酷な描写は間接的に表現されているのでホラー的な怖さは比較的軽めです。
とはいえ、BGMや作画など演出面が優れているので、想像力による恐怖感はしっかりあります。
残虐なシーンではなく、事後の想像を掻き立てる表現が多いので、サスペンスよりもホラーという表現が適切なんだと思います。
序盤から壁についた"血"と袋詰めにされている"モノ"が度々登場するので、視聴中に恐怖心がなくなることはありませんでした。
話が進むごとに気が狂いそうになった
個人的に一番伝えたい感想がこれ。
自分の気が狂ったと錯覚する。
登場人物の殆どが狂気に満ちている上に、ストーリーも狂気と狂気の交錯の連続。
さも当たり前のように狂った世界観が描かれているので、話数が進むごとにある感覚に襲われるのです。
おかしいと思う自分がおかしいのでは?
狂気が当たり前の世界観の中にいると、おかしいと思うことは当たり前で、自分がおかしくなっているんじゃないかと錯覚に陥ります。
この登場人物たちが普通で自分がおかしいんだいやでも狂ってるのはこいつらだとしても誰も疑問に思っていないということはこれが普通ならやはりおかしいのは自分?
不安定な主人公と不安を煽る演出、狂った人物たち。
彼らは美人だったりイケメンだったり、優秀だったり、表向きは異常など見当たらない人ばかりなのです。
それなのに狂ってるとしか思えない思考や行動を平然と行います。
ハッピーシュガーライフは面白くないのか?
これまで批判的に感想を述べてきましたが、面白いか否かで言えば面白いです。
登場人物は狂ってるし、怖いし、気持ちが不安定になるけど、面白いです。
キャラクターには芯があり、世界観にもブレがありません。
さとう(主人公)の一途な想いとそれを取り巻く人物たちの過去や思惑が絡み合う狂気のストーリー。
誰もが闇を抱え、報われない。
救いはあったかもしれないけど、ハッピーエンドと言っていいかわからない。
それでも納得がいく結末でした。
登場人物たちの動機も行動も破綻がなく、それぞれの想いで物語が収束していく様子は間違いなく良作のそれでした。
人物への感情移入は難しい作品でしたが、気付いたら世界観や作品そのものに引き摺り込まれての鑑賞になる、魅力ある作品です。
キャッチコピーに負けない良作
ハッピーシュガーライフのキャッチコピーは、
戦慄の純愛サイコホラー
おどろおどろしい。
ゆるふわなタイトルや可愛らしい絵からは想像もつかないキャッチコピーです。
しかし、最終話まで視聴を終えた今なら、このコピーの意味がよくわかります。
こんなにも的確に表して且つ響くキャッチコピーはそうそうありません。
これが戦慄のサイコホラーだったらそれほど響くことはありませんでした。
純愛を除いてはハッピーシュガーライフを語るに不足します。
純愛は主人公だけのものではなく、登場人物全員に当てはまるテーマでした。
純粋な愛の物語が戦慄するサイコホラーで彩られた世界。
ほのぼの百合アニメを期待して見始めた私は終始絶望していましたが、全話視聴した後でキャッチコピーをみてストンと納得できました。
そりゃ狂ってるわけだわ(褒め言葉)
どこまでも純愛で、より狂気が際立ち、より恐ろしさが増す、そんな作品です。
ハッピーシュガーライフは素晴らしいキャッチコピーに負けない、素晴らしい作品です。
キャラクターを掘り下げてほしかった
せっかく個性の強いキャラクターたちが多いのに、あまり個々人の描写がなかったのが残念でした。
主人公には狂気に至る理由がある程度描かれていましたが、周りの人物は最初から狂っている場合が多く、もう少し掘り下げていけば狂気にも深みが出てより楽しめたと思います。
人の心が壊れてしまう様も一種のホラーなので、一部の人物が壊れゆく様のように、過去の回想などがほしかった、というのが本音のところですね。
ハッピーシュガーライフはもっとキャラクターを掘り下げてほしいと思うほどに面白い作品です。
まとめ
いかがでしたか?
ほのぼの百合アニメを期待して見始めたからこその後悔もありましたが、最終的にはハッピーシュガーライフの世界を楽しんでいました。
ポイント
・ほのぼの百合展開に期待しない
・狂気と微ホラーを覚悟する
楽しい気分になる、という楽しみ方ではありませんが、世界観に触れて面白さを感じる、そういう楽しみ方ができる作品です。
記事を書き進めるにつれ、内容を思い返すにつれ、だんだんと面白さが深まってくる、不思議な作品でした。
ハッピーシュガーライフに興味が湧いたなら、ぜひご視聴ください。
戦慄の純愛サイコホラーがあなたを待ってますよ。