革靴は大なり小なり傷がつくもの。
磨けば直るので深刻な問題にはなりにくいですが、深い傷はそうもいきません。
今回は穴埋め補修が必要な革靴を直してみます。
どうもレアンです。
革靴磨きを練習するためにローファーを購入した変わり者です。
メルカリで購入したので、深い傷を隠されていたことは届いてからしかわかりませんでした。
しかし、こちらも履くためではなく練習用。
穴埋めにも挑戦できる!
せっかくなので直してやることにしました。
【もくじ】タップで自動スクロール
革靴の穴埋め作業
使用するのはアドベース(パテ)とアドカラー(着色料)です。
傷をパテで埋める→着色して元通り
簡単にするとこんな感じ。
実際は傷を均したり、色を整えたりしますが、本筋は傷を埋めることです。
革靴の傷を確認する
まず必要なことが傷の確認です。
本当に埋める必要があるのか?
クリーム(磨き)で直る範囲ではないか?
この辺りを再度確認してから作業に入ります。
革靴の汚れを落としてから作業に入ること。
穴埋めはサンドペーパーで表面を削ることになるので、クリームで直るならそれに越したことはないのです。
傷の表面を均す
傷が確認できたら傷周りの表面をサンドペーパー(#400)で削ります。
傷を均すことで仕上がりが綺麗に整います。
このとき必要以上に削ったり、傷以外の場所まで削らないように注意しましょう。
せっかくの革靴なのでダメージは抑えていきます。
とはいえ、仮に広めに削ってしまっても一緒に直せばいいので、傷が盛り上がったままになるのだけは避けましょう。
傷の穴埋めをする
傷を均したら穴を埋めていきます。
パテやカラーを使う際には筆を用いるのがベター。
(私は筆がなくて苦戦しました。)
パテに色を混ぜる
穴埋めの際はパテに色を混ぜてから作業するのがおすすめ。
そう、パテは白っぽいことが多いので基本的には色を混ぜます。
予め色を混ぜたパテなら、表面の色が落ちても傷が目立たなくなるんです。
靴は色々なところに擦れて表面が傷つくもの。
補修箇所も当然削れていくので、その際に一部だけ色が浮かないように配慮してあげるわけですね。
パテを盛る
楽しくも難しいポイントまできました。
穴埋めしたい傷にパテを盛っていきます。
はみでたり、ギザギザになったりと苦戦しますが、後で均すので思い切って盛りましょう。
パテは痩せるので少し多めに盛るのがポイント。
このとき筆を使用するとはみ出しにくく、調整もしやすいので、やはり筆を用いましょう。
(私は筆がなくてサンドペーパーの角とか布の端とかで頑張りました。)
パテが乾くのを待つ
一息つきましょう。
パテは乾くまで30〜40分ほどかかります。
乾く前に触ると跡がついたり形が崩れたりして上手くいかなくなるので、しっかり乾くまで待ちましょう。
この後の作業で使うもの以外は片付けておくと気持ちが楽になります。
パテ盛り後に使うもの
- サンドペーパー
- アドカラー
- クリーム
- ブラシ
- 磨き布
補修箇所を均す
パテが完全に乾いたら作業再開です。
パテを多めに盛ったので少し表面よりも高くなっていると思います。
(足りなければパテで埋めるところまで戻ります。)
補修箇所の高さを表面と同じ高さまでサンドペーパー(#400)で均してあげます。
若干傷周りまで削れてしまうかもしれませんが、着色するので多少は大丈夫です。
マスキングテープなどで保護してあげると傷がつきにくいのでオススメ。
削りすぎるとパテがなくなってしまうので慎重に作業しましょう。
穴埋め箇所に着色する
アドカラーで着色する
これで補修が終わります。
穴埋めして均すところまで出来たら、サンドペーパーで削れてしまった表面も含めて着色していきます。
まずの周りも一緒に作業することで傷の境界線が目立ちにくくなります。
この作業も綺麗に着色するために筆を使いましょう。
ベタベタに塗りすぎず、跡が残らないよう少なすぎず、丁寧に塗っていきます。
アドカラーが乾くのを待つ
作業が終わって油断することなかれ。
アドカラーも乾くまで時間がかかるので、すぐには触らないこと。
ここで乾く前に触ると仕上がりが大きく崩れます。
もう少しなので、じっと待ちましょう。
およそ20分程度で乾きます。
室温などに左右されるので、心配であれば30〜50分待つと安心です。
革靴を磨いて完成
傷の補修は既に終わりました。
あとはいつも通りクリームで磨き上げればOK。
アドカラーを塗った跡もクリームで隠れるので、磨きまでが補修のワンセットです。
これまでの作業でアドベースやアドカラーはしっかり乾いているので、ブラシ掛けなども特に加減をする必要はありません。
心ゆくままにピカピカにしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?
近くで凝視しなければわからないほどに傷は直ります。
むしろ他の擦り傷の方が気になるくらい。
3時間程度で直せるので、普段履く革靴であれば自分で直してみるのもありですよ。
本当に大切な靴はプロに任せることをオススメします。
革靴は深い傷も直せるので、手をかければ諦めかけていた革靴も蘇ります。
道具も安価なのでぜひ試してくださいね。