こんにちは、レアンです。
『3月のライオン』全話視聴完了しました。
dアニメストアで9,000話以上視聴した僕の率直なレビューをお届けします。
視聴情報
おすすめ度:★★★★☆(4.2/5.0)
プラットフォーム:dアニメストア
視聴回数:1周
総話数:44話(第1シリーズ22話+第2シリーズ22話)
作品を一言で言うと

「心に孤独を負う少年が、人との繋がりを通して生きる意味を見つけていく物語」
ネタバレなしの感想

将棋アニメ、ですよね?
柔らかいタッチの絵柄からは想像もできないくらい重いストーリー。
プロ棋士の主人公を中心に物語が進むわけですが、『ヒカルの碁』みたいな対局での駆け引きをかっこよく描く——みたいなのを想像していたら全然違いました。
もちろん対局はかっこいいんですけど、それだけじゃなくて。
序盤はとにかく静かで暗く。
静けさの中にある感情描写が本当に丁寧で、その暗さにこそ引き込まれます。
孤独な主人公は感情を飲み込んでしまうタイプで、見ていて苦しくなる場面も多いです。
ただ、将棋を通じた人間関係の変化によって、少しずつ表情や言葉が変わっていくのが見所というか醍醐味というか。派手なバトルや急展開ではなく、日常の会話や食事シーンでここまで感情を動かされる作品はかなり珍しいと思います。
2期の『3月のライオン 第2シリーズ』まで見てこその作品です。間違いなく。
ちなみに僕は『3月のライオン』を見て将棋を始めました。めちゃ面白いです。
良かった点

心理描写がとても丁寧
『3月のライオン』の最大の魅力はここだと思います。
孤独、劣等感、嫉妬、安心感、居場所の温かさ。
登場人物の感情を事細かに描いています。
これは主人公だけじゃなく他のキャラまでも、というのが深みを出していて見ごたえがあります。
個人的な感想ではあるのですが、頑張っているのに満たされない感覚を経験したことがある人ほど共感しやすい作品だと思います。
将棋を知らなくても面白い
僕も将棋に詳しいわけではなかったですが、当たり前のように楽しめました。
当時は駒の動きを知っているくらい。
結果としては、将棋をまったく知らなくても問題なかったです。
将棋はキャラクターの生き方を表現する手段として使われている印象です。
対局シーンでは勝敗以上に、その人の人生や覚悟が見えてくる。
ゲームやスポーツでも同じことがいえると思います。
それが『3月のライオン』では将棋、ということなんですね。
イマイチだった点

カタルシスを得るまでが非常に長い
はじめに断っておきますが、これは強いて挙げるならばということで書かせていただきました。
人によってはイマイチだよね、という具合です。
さて、『3月のライオン』はかなり完成度の高い作品ですが、カタルシスを得るには2期まで見る必要があります。
すごいですよね。
いまどき2期まで跨いでゆったりとした展開で魅せるアニメは珍しいですから。
つまるところ、テンション高めの作品や、展開の速いアニメが好きな人には合わない可能性があります。
さらに、序盤は零の内面描写が重たく気分が沈むシーンも多めです。
とはいえ、苦しさが後半の温かさや成長につながっているので、作品の都合上必要な時間だったことは重々承知しています。
ただ、2期までかかる、という点で言及しておく必要はあるのかなと思いました。
特に印象に残った雰囲気・テーマ

「人間としての成長とはなにか」
ありふれた、ありきたりな問いであり、この上なく終わりのないテーマかと思います。
人は驕り、侮り、高を括ることもあれば、それらを恥じて真摯に向き合うようにもなります。
見ていて息苦しさを感じるほどに丁寧な心情描写がこれでもかと、人間が抱えうる葛藤そのものを投げかけてきます。
主人公に、あるいはライバルたちに感情移入することは必然と言えると思います。
dアニメでの見やすさ
ながら視聴のしやすさ
★☆☆☆☆
もうお気付きかと思いますが、ながら視聴には向かないです。
セリフより「間」や「表情」が大事な作品なので、しっかり画面を見るタイプのアニメだと思います。
1話の長さ・テンポ
1話の長さは一般的なアニメと同じですが、テンポはかなーりゆっくりめです。
丁寧にじっくりと描かれていくので、腰を据えてみるのがおすすめ。
ネタバレ注意ゾーン

こちらはネタバレ注意ゾーンです。
未視聴の方はお気をつけください。
ネタバレありの感想コーナー
ようこそネタバレコーナーへ。こちらは僕のちょっとした感想欄です。
何を書こうかなと考えてみると、作品の性格上、どうしても重めな話を扱うことになっちゃいますね。


そうです。印象深いのは「いじめ問題」かなと。
僕自身、いじめられていた経験があるので、あの空気感はよくわかります。
よく言いますよね。「いじめは傍観者も同罪」って。
あれ本筋ではあると思うのですが、傍観者だって当事者になりたくないですから。
出来ることなら傍観して済ませたい。
面白がっている子もいるんでしょうけどね。
なんとかしたいって思いつつも関われなかった子がいるところがなんともリアルで悲しくて。
首謀者たちは大して反省しないのも現実そのもの。
あまりにも生々しかったですね。
ただ、あれだけ受け身だった零が修学旅行先までかけつける心情の変化はなんというか、救いだなと。
他にも挙げようとすればいくらでも心情描写について語れる作品ですが、一旦ここまで。
色々と感想があると思いますので、ぜひコメントで教えてください。
こんな人におすすめ
- 心理描写が丁寧な作品を見たい人
- 人間ドラマが好きな人
- 将棋が好きな人
似た作品・次に見るなら
- 『ハチミツとクローバー』
- 『響け!ユーフォニアム』
- 『りゅうおうのおしごと!』
総評
将棋アニメとしてだけでなく、人間ドラマとして非常に完成度が高い作品。
「棋は対話なり」といいますが、『3月のライオン』は正にそれを描いてくれました。
丁寧な心情描写により登場人物の胸中をありありと表していて、雰囲気に引き摺り込まれるようでした。
将棋を知らない人でも楽しめるので、興味が湧いたのなら、ぜひ。
おすすめ度:★★★★☆(4.2/5.0)
あ、もし将棋を始めたくなったら「将棋ウォーズ」が手軽にできておすすめです。
対人はちょっと、って人は「ぴよ将棋」もいいですよ。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次の記事でお会いしましょう。



またね!








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