こんにちは、レアンです。
見栄を張るのは悪いことだと思っていませんか?
見栄を張るとは、周りを意識して見た目や物事の外観を飾ることです。
他人に向けて飾ることを意味するのですね。
これって悪いことなんでしょうか?
今日は、見栄を張ることは悪いことじゃないという話をしていきます。
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見栄を張るのは悪いことじゃない
よく見えっ張りと揶揄されるシーンで見かけるこの言葉ですが、確かにあまりにも似合わないものを身に付けている時などは不格好に見えるかもしれませんね。
しかし、他人から見て破綻していない飾り方の場合は果たして悪い印象与えるのでしょうか。
例えば、若い男の子が少し高い時計をつけていたとしましょう。
その時計がキラキラした厳ついものもので、それを取引先につけていくなんて言う時は見えっ張りでもあるし、常識知らずです。
ただ、その高い時計がフォーマルでスーツとの調和がとれたデザインだったらいかがでしょうか。
「この若者はわかっているな」
「時計が好きなのかな」
「仕事道具にお金をかけるなんて真面目じゃないか」
などと、好印象を与えると思います。
少なくとも、私は好感が持てます。
仲良くしたいですね。
事実として、その男の子がつけている時計は、確かに年齢や平均年収にはそぐわない高価なものかもしれません。
その時計をつけている事に関しては見栄を張っていると言えるのですが、悪いことではありませんよね。
このように一口に見栄を張るといっても、悪いことばかりではありません。
見栄は理想の姿
周りの人に対して飾りたい、自分をよりよく見られたいと言う欲求の表れが「見えを張る」という行動につながります。
人の根底には、より良い自分でありたい、より良い人に評価されたいという承認欲求や自己顕示欲があるんですね。
つまり、見栄は自分の理想の姿に近づくために取っている手段とも言い換えることができますよね。
人はイメージできるものには必ず実現できるという話があります。
妙に説得力があるなぁと思った話は、竹取物語です。
あんなに昔の話なのに、人が月に行くと言う発想をしていました。イメージしていたんですね。
そして、何百年の時を経て、人類は月へと到達しました。
イメージできる事は必ず実現できる。
見栄を張って実現した自分の姿は、見栄による仮初かもしれません。
しかし、半ば実現しているものであり、自分がそれに相応しい存在になれば?
それは見栄ではなくありのままの姿と言うことになりますよね。
つまり、イメージは自分の理想の姿を実現するための過程、手段であるともいえます。
例えば、料理好きを宣言しているのに安物の包丁を使っているのはなんだか恥ずかしい、だからいい包丁買おう。
なんて気持ちはすごく共感ができますよね。
別に恥ずかしい事でも何でもないんだけれども、当人にしてみるとなんだか気になってしまう。
そういった小さなところから見栄を張るなんてことが日常的に起こっていると思います。
見栄を張る賭け金はプライド
見栄を張るのにお金以外にも必要なものがあるのはご存知ですか?
そこまで考えてないよと言われてしまえばおしまいですが、実はプライドを賭け金にしているんです。
賭け金なんて、ギャンブルじゃないよと思うかもしれませんが、考えてみてほしいです。
見栄を張ったのに、全然似合ってない、そぐわない、などなど陰口を叩かれてしまうような見栄の張り方ってあると思います。
でも、それに見合うだけの成長した時、見栄は見栄ではなくなります。
そんな姿になれるかなれないか、その違いは自分自身の中にあります。
いいように見せようと言う心だけでは、結局他人には見透かされてしまってうまくいきません。
このようなリスクを孕んでいるので、見栄の掛け金はプライドと言えるのです。
見栄を張ることで得られる良いような体験などは、悪い言い方をすれば虚栄なので自分の人生をプライドをかけている状態なんですよね。
見栄がチャンスを生むこともある
見栄を張ることにはリスクがあることがわかりました。
しかし、同時にチャンスを生んでくれることもあります。
見栄を張ることで自分が身に付けているものがより良いものになっているはずです。
あるいは自分に関するものが良いものであるはずです。
これらは見栄によって手に入れたものかも知れませんが、そのもの自体の価値は間違いなく良いものであるはずです。
基本的に高価なものを身に付けられる人の年収は高く、あるいは資産が多くその価値に見合うだけの能力や人脈などを持っていることが一般的ですよね。
それらに憧れて見栄を張るなんてことがよくある理由だと思います。
簡単にいえば、ドラクエで10レベルだけどメタルキングの剣を装備している状態です。
呪文や特技は大したことないけど、装備だけは本物って感じ。
つまり、それは今の自分より能力のある方との共通点ができるということです。
一見当たり前のようですが、実は大事なことです。
ゲームでレア装備もってる人がいたら他の人よりは気になる、そんな感じです。
例え話をしましょう。
あなたは高価な腕時計をつけています。
ある休日の外食中におじさんから声をかけられました。
「いい時計をなさっていますね。お好きなんですか?」
あなたは高価な腕時計なので選ぶときに悩んだことや、気に入ってるポイントを話しました。
おじさんは優しく話を聞いてくれて、腕時計の話題で盛り上がりました。
あなたは頑張って買った腕時計を褒めてもらえて、とても嬉しい気持ちになりました。
その日は他の予定もあったので、そのまま解散となりました。
後日、あなたは仕事で先方のお偉いさんと会う機会が訪れます。
緊張しつつも仕事の話はまとまり、雑談になったところで先方がところで、と言います。
「あなたとは以前お会いしたことがありましたね。まさか同じ業界だったとは」
そう、お偉いさんは腕時計で盛り上がったおじさんだったのです。
共通の話題があることで先方とは良好な関係を築きつつ、プライベートでも色々な誘いを受けるようになりました。
そこでは地位の高い人が多かったり、向上心のある人が多かったり、勉強になることがたくさんありました。
気付けばあなたもスキルアップして、給料も以前より良くなりました。
なんて都合のいい話あるわけないと思いますか?
そんなに捨てたわけでもないのが世の中です。
この話のポイントは、お偉いさんとの共通点があったことです。
そしてその共通点は、見栄によって手に入れた良いものであったことです。
良いものを手にしている人たちとの出会いは、良いものを身に付けることで得やすくなるということですね。
強い装備をつけていると強敵にエンカウントしやすいやつです。
その先の事はまた別の頑張りが必要になりますが、きっかけもないのにより良いものに触れることはできません。
見栄を張ることで、本来は得られなかった機会を手に入れることができるかもしれないのです。
あまりにも似つかわしくないものであったりする時は、むしろ自分の心証を悪くしてしまうのでやはり見栄はリスクを伴います。
リスクを取るからこそチャンスを得ることができる。
そのことを理解した上で見栄を張るのであれば、これほど1段飛ばし以上での機会を得るチャンスはなかなかありません。
見栄を張る事は、チャンスを得る機会にもなるのです。
見栄の張りすぎで破滅しないように
自分の身の丈に合わないものばかりを追い求めていると、破滅してしまうこともあります。
見栄とは言い換えるなら虚栄です。
虚栄心は膨大に膨れあがりがちですので、ある程度のところで満足するか、自身がそのレベルまで追いついていかなければ、いずれ破滅してしまうことになります。
見栄を張るために必要なものはやはり高価なことが多く、あれもこれもと見栄を張り続けた結果、自分の身の回りのものは全て良いものになっているかもしれません。
しかし、自分の収入と資産の状況からとても返し切れないほどの借金を負ってしまう人もざらにいます。
人は恐ろしいことに慣れる生き物です。
自分が背伸びをして手に入れたものにも慣れてしまい、あるいは飽きてしまい、さらに見栄を張りたくります。
人間とは欲深い生き物です。
クレジットカードのような手軽に借金ができるアイテムがあるとより破滅しやすいです。
現代はキャッシュレス化が進んでおり、そのような破滅が簡単に可能なので見栄を張りがちだと思う方は背伸びのしすぎに注意が必要です。
破綻してしまった場合は自己破産や親族への借金など自分以外の人にまで迷惑がかかります。
そして、二度と見栄を張るどころか、かまともな生活すら送るのは難しくなってしまうかもしれません。
そうならないためにも節度を持って見栄を張ると言う、一見矛盾しているかもしれませんが「ある程度はわきまえましょうね」という点が重要になります。
まとめ:見栄を張ることで理想の姿に近づける
虚栄心は身を滅ぼしますが、節度ある見えは自身を理想の姿へ力近づけてくれます。
見栄を張ることで仮初とは言え自分に自信が持てますし、良いもののつながりでチャンスを得ることができるかもしれません。
ただし、見栄のために借金までして人に迷惑をかけるほどの結末を迎えてしまうと破滅が待っています。
見栄を張るときは、より効果的な使い方をすることで自身をコントロールしましょう。
そして、その見栄が見栄でなくなるほどの人物になってください。
きっとその頃のあなたには、本物の自信と地位があるはずです。
ご精読ありがとうございました。
またお会いしましょう。