「前から言おうと思ってた」ってマジで無駄です。
怒ってる人が使うこの言葉、誰のためにもなりません。
一度は言われたことありますよね。
もしかしたら、使ってしまったこともありますか?
だとしたら、めっちゃ損してます。
怒りをコントロールしてストレスは少なくいきましょう。
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怒り方が下手だと損をする
誰しも怒りの感情は持ち合わせていますが、怒り方は様々。
実は怒り方にも上手い下手があって、下手だと人生めっちゃ損します。
この記事は会社の先輩が「前から言おうと思ってたんだけど~」と切り出してきたことがきっかけです。
もう切り口の時点で損してますよね。
「いや、じゃあ前に言えよ。お前の都合で不満をぶつけんな」
って感じで冒頭から好感度だだ下がりで相手も聞く耳を持ちません。
怒りの感情を手前に持ってくると相手を不快にし、自分も怒りに任せて余計なことを話しがちになります。
怒っていても相手にぶつけるのではなく、考えを伝える意思を持ちましょう。
ただ怒っていても相手には伝わらず、事の改善は望めません。
怒るときには次の2つを意識してみましょう。
- なぜ怒っているのか
- どうしてほしいのか
きちんと説明することで相手も「この人は怒っているが、改善を求めて冷静に話してくれている」と話を聞く姿勢ができます。
怒り方が下手なままだと一生相手も同じことをするので、怒りたいなら上手な怒り方を身につけましょう。
怒りを我慢するくらいなら最初から言え
些細なことでも溜め込めば大きな不満に変わります。
結局爆発させてしまう感情であれば、最初から言ったほうが労力が小さくて済みますよ。
いいタイミングがない、正直怒るのが面倒というのは怠慢でしかありません。
自分の都合で我慢して、自分の都合で過剰に怒る。
たとえ相手に原因があったとしても、野放しにしていたあなたにも責任があります。
相手は悪気もなく気付いていないかもしれませんし、単にあなたが勘違いしているだけかもしれません。
後々怒ってあなたが悪者になったら納得いきませんよね?
しかし、「我慢していた」からとあいてを一方的に悪者にしようとする考えは、第三者からは傲慢と捉えられることも。
もちろん怒った相手からも「なんでこんなに怒ってるんだ?最初から言ってくれればなおしたのに、自分勝手な人だな」と呆れられます。
「前から言おうと思ってた」は他人を罵る免罪符ではありません。
「自分が問題解決を先延ばしにした挙句に他人に責を負わせようとする無能」を証明する言葉です。
くれぐれも、無用な我慢で自分を傷付けないでください。
たいていのことは初期段階で穏便に済ませることができます。
まずは、気になったことはすぐに相手と話し合ってみましょう。
他罰的な考え方は損をする
怒るとき自分以外のせいにしていませんか?
他罰的な考え方は損しますよ。
なぜなら、誰かのせいにしたあなたも「誰かのせいに」されてしまうからです。
あなたが怒りを爆発させたいあいては本当に悪いのでしょうか。
気付いた時に注意しましたか?
あるいはきちんと教えましたか?
もしあなたが説明を疎かにしていたり、解決を先送りしていたりしたなら、100%相手に責任を求めるのは違うかもしれません。
たとえば、「卵を買ってきて」とお願いしたとしましょう。
あなたは10個入り1パックの鶏の卵を想像しています。
美味しい親子丼を作るために鶏肉の準備も万端です。
しかし、あいては温泉卵を買ってきました。
仕方なくその日は鶏肉のステーキと温泉卵にメニューを変更します。
またある日「卵を買ってきて」とお願いします。
今度こそ親子丼が食べたいですね。
しかし、あいてはコンビニでゆで卵を買ってきます。
(固まってちゃ意味ねーだろ!)
内心叫びますが、棒棒鶏に輪切りのゆで卵を添えたメニューに変更します。
今度こそきっと大丈夫、「卵を買ってきて」とお願いしました。
柔らかい鶏肉とふわとろ玉子が絡まった親子丼に三つ葉を添えるところまでシミュレーションは完璧。
しかし、あいてはウズラの卵を買ってきました。
(小さいわ!シルバニアファミリーか!)
とうとうあなたの怒りも限界です。
「前から言おうと思ってたんだけど、あなたはなんでいつも違う卵を買ってくるの!?いつまでたっても親子丼が作れないじゃない!」
あいてはぽかんとした表情であなたを見上げます。
きっとあなたは何もわかっていないその表情にも怒りを覚えるでしょう。
なんでこいつは卵ひとつまともに買ってこれないんだ?といった風に。
これ、本当にあいてが悪いですか?
「親子丼を作りたいから鶏の卵を1パック買ってきて」とお願いしていたら問題は起きませんでしたよね。
もしくは、最初に温泉卵を買ってきた時点で「今度は親子丼を作りたいからそれ用の卵にしてね」と言うだけでゆで卵やウズラの卵にはならなかったでしょう。
あいてが思い通りの卵を買ってこないのが悪いと怒るのはあなたの傲慢さゆえ。
自分もきちんと説明せず、いつかはあいてが気付くだろうとあいて任せに同じことを繰り返した結果です。
あいてが悪い、と他罰的な考えを持ち続けたために怒りが溜まってしまいました。
いやいや、そんな簡単なことできてないわけないだろ、と思ったら黄色信号。
思いは言葉にしないと伝わりません。
自分が善意で行っていることをいきなり否定されたら理不尽だと感じますよね。
人は理不尽なことをする相手には話が通じないと考えます。
筋の通らない人間相手にまともなやりとりは不可能だからです。
あなたの他罰的な考えで理不尽なことをしたあいてはあなたのもとを離れます。
信用を失い、周りの人もあなたを理不尽な人間だと認識するでしょう。
他罰的な考えは損します。
自分にも原因があるかもしれない、自分で解決できることはなんだろう、と自分にも改善を求めることで他罰的な思考から抜け出しましょう。
あなたは、美味しい親子丼を食べれるといいですね。
怒りを建設的な意見に変換しろ
感情的な言葉は建設的な意見に変換しましょう。
建設的な言葉は相手に受け入れられやすく、事の改善に貢献するからです。
ダメな例
- なんで○○なの!?△△でしょ!
- △△って言ったよね?どうして○○しちゃうの?
- いつもミスばっかりでやる気あるの!?
いい例
- ○○よりも××すると△△できるよ
- ○○しがちだけれど、××だから△△してくれると嬉しいな
- 今度からは些細なことでも気軽に質問してね
あいてが悪いのに怒りを堪えるのは納得いかないかもしれませんが、怒りのまま話してもあいては委縮するばかりで事は好転しません。
一歩大人になって怒りを建設的な意見に変換することがお互いの関係を、ひいては周りの評価を上げることにつながります。
怒ってばかりの人よりも、真摯に向き合ってくれる人についていきたいですよね。
まとめ:前から言おうと思ってたはマジで無駄
本当に無駄な我慢はしないほうがいいですね。
前から言おうと思ってたと感じた時点で、過去の自分が間違いを犯したんだと認めましょう。
ポイント
- 上手に怒る
- 我慢しない
- 自分にも非がないか考える
- 建設的な意見を述べる
怒りを溜め込まず、感情と上手に付き合っていくことが肝要です。
早めはやめの対応でストレスの少ない生活をしましょう。