どうもレアンです。
先日、祖母が布団で転んで骨折しました。
最低3ヶ月はかかると診断されましたが、幸い大事には至らず、入院しながらリハビリ中です。
少子高齢化が叫ばれて久しいですが、今回の一件で介護は誰の身にも降り注ぐ言葉なんだということを強烈に意識されられました。
ようやく事態が落ち着いてきたので、今回は祖母の骨折について感じたことをお話しします。
この記事の要約
- 救急外来は信じるな
- 介護は超きつい
- 入院はメリットが多い
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まさかの第一腰椎骨折
祖母が転んだのは土曜日の午前3時。
トイレに起きようとして布団に躓いて背中から転んでしまいました。
布団の上に転んだのが不幸中の幸いで、頭を打つことはなかったようです。
しかし、同時に畳の上に敷いた布団が災いして、家族の誰もが祖母の転倒に気付きませんでした。
日が昇ってから家族が気付いて、痛みで動けない様子を見て救急車を呼びました。
かかったのは救急外来。80歳と高齢なこともあり、レントゲンやCT、エコーなど検査に次ぐ検査をしました。
しかし、対応してくれた医師はレントゲンも見せずに”問題もなく折れてもいない”ので痛み止めを出すのみ、という処置でした。
救急外来では研修医の方が専門外の分野を診ることは珍しくないので仕方ないことは承知していますが、それでも長時間の検査の末にレントゲンをみせることなく適当に診察を終えたことは納得しきれなかったですね。
月曜日の再診では、仮診察券があれば予約していなくても早く診てもらえると聞いていたのに、「予約をされていない方は非常に時間がかかります」といわれ4時間も待機させられました。
祖母は座っているだけでもつらい状態なのに、ずっと待たされ疲弊していきました。
ようやく出た診断結果は第一腰椎骨折でした。
「がっつり折れてんじゃねぇか!」
心の中で研修医に叫びました。(目の前にはちゃんとした専門医がいたので口には出しませんでしたが)
とはいえ、症状は軽いほうだったようで、ひどい場合には身動き一つできないこともあるんだとか。
幸い祖母は自力で起き上がることは困難でしたが、一度立ち上がれば自立歩行することができる程度には症状がかるかったのです。
おかげでその日は痛み止めを処方してもらうのみで帰宅しました。
余談ですが、十二指腸や胃潰瘍を患ったことがある方は、痛み止めと一緒に処方される胃薬が原因で再発することがあるそうです。
祖母は該当者だったので、胃潰瘍の患者が服用できる胃薬に変更してもらいました。
知らずに胃薬を服用している方は、一度医師に相談したほうがいいみたいですよ。
家族総動員の5日間
祖母が怪我をした土曜日から入院するまでの水曜日まで家族総動員で祖母の看病をすることになりました。
初日と2日目の土日は家族全員で対応できたのが今思えば随分よかったんだと思います。
連携やできることの確認ができて後がスムーズになりました。
男手がないと体を起こせない人間を移動させることは困難であることもはっきりした日でした。
意外だったのは小学校6年生の義妹がとてもしっかりしていたこと。
普段は子供らしくわがままも言えば片付けも苦手な年相応な子なのですが、祖母が怪我をしてからは芯の強さをみせられました。
祖母の尊厳があることも理解していて、トイレや着替えは率先して義妹が対応してくれたのです。
ご飯はちゃんと食べれるか、どの姿勢が楽か、無理をしようとしないかなど、責任感ある背中からは年齢じゃないんだと気付かされました。
再診日が大変だった
3日目の月曜日は父が出張だったので私が急遽有休をもらって祖母を再診に連れて行きました。
痛みで辛そうではありましたが、人と話して孤独でいないことが救いになっている様子が見て取れます。
体力が消耗しないように話しやすい話題で適度に話をしながら診察を待ちました。
時折、笑わせすぎて痛みが走ることがあったようで、なかなか難しいものがありましたが、一緒にいる人まで暗くならないことが肝要だと思います。
流石に4時間も待ったこと、帰ってくるまでには5時間を超えていたこと、消化器内科の受診もあったのでご飯も碌に食べられなかったことが特にききました。
元気な20代の私ですら疲れたんだから、80歳の祖母はもっともっと大変だったと思います。
疲れて嫌になりながらも「お昼はレアンが好きなものを食べな」と言ってくれた祖母には尊敬の念を抱きました。
この段階で第一腰椎骨折が明らかになり、コルセット作製のための採寸や、入院の選択肢もあること、歩けても骨がずれるから極力安静にすることなど今後の対応について説明を受けました。
結局、一度は帰宅したものの、やはり痛みで日常生活が困難であること、交代で休みを取り続けることにも限界があること、回復してもリハビリの環境がないことなどの懸念事項が多くあるということで、入院する方針に決まりました。
すぐさま病院に連絡したところ、水曜日であれば担当医がいるので再診して入院の指示があれば入院できるとのこと。
今すぐにでもと思いましたが、そこは病院にお世話になることだし、辛抱だと祖母と家族とで頑張ることにしました。
火曜日さえ乗り切れば水曜日には入院できる。祖母も一日なら頑張れると痛みにこらえて自宅療養に努めました。
義妹への熱い信頼感
4日目の火曜日は仕事組がどうしても休める状態でなく、祖母の看病は義妹が担当することになりました。
半日とはいえ、祖母と義妹だけで家を任せることには多少の不安こそありましたが、実際には何の問題もありませんでした。
休憩時間に急いで一時帰宅してみたところ、洗い物がたまっている程度で二人は元気に笑っていました。
有事の際には119番通報するんだよ、と伝えてはいたものの小学校6年生ともなると、いつの間にか頼れる側面も育っていたということですね。
あんなに小さかったのに成長するもんですねえ。(遠い目)
再診からの入院
そして5日目の水曜日、再診という名の相談を経て無事入院。
やはり一人で身の回りのことができない状態では、家族の負担も大きく、回復後も筋力の低下による日常生活への懸念があったので入院して正解だったと思う。
入院後も特に手術も投薬もなかったのでせん妄の症状もなく徐々に回復しています。
4人の相部屋で普段は他のご婦人たちと会話するのが楽しいんだとか。
お見舞いに行っても元気そうで、むしろ家にいるより話し相手がいて楽しいんじゃないかとまで思う始末。
真面目な話、入院してボケるのが一番怖かったので、安心しました。
入院している間は体調の管理はもちろん、リハビリも並行して行ってくれるので退院後の筋力低下もそれほど心配がありません。
やはり、怪我が治っても脚にくることが多いようで、リハビリひ必須なんだとか。
これに関しては早めに対応できてよかったです。
メモ
環境変化と入院による極度のストレスと薬や麻酔の影響でせん妄になる方は多いそう。
祖母の介護は大変だった
祖母が怪我をしてから5日間。1週間にも満たない時間でしたが、たった一人の介護でも家族が協力しあってようやく為せるものでした。
とてもじゃないけど一人では対応できなかったですね。
祖母自身も歯痒かったと思いますが、介護というものは如何に労力が必要か、少しですがわかりました。
トイレに行くだけでも一苦労で、体を起こすのも数分かかります。
お風呂には入れるわけもなく、食事も座る姿勢を工夫する必要がありました。
日常できていたことが出来なくなるのはさぞ辛かったと思います。
手を貸す時も本人の気持ちも尊重しつつ対応するので、心身ともに負荷がかかるのも初めてわかりました。
入院後にお世話になっている医師や看護師にはもちろん感謝していますが、今回は介護の大変さが身にしみたことで、間接的に介護士の偉大さを理解しました。
まとめ
いかがでしたか。
今回は祖母が転んで骨折したことについて感じたことをまとめました。
この記事の要約
- 救急外来は信じるな
- 介護は超きつい
- 入院はメリットが多い
身内が大怪我をしただけでも心配なものですが、それ以上に対応の一つひとつがとても重要です。
慌てず焦らず、そして気持ちをしっかり持って支えてあげる必要がありますね。
祖母が完治したら美味しいものを食べさせてあげようと思います。